毎日仕事をしていると、
ついイライラする瞬間って
ありませんか?
私にも、ついイライラする瞬間は
あります。
予定していた仕事がある時に限って
急ぎの案件が入ってきた時。
何度も同じことを言っているのに、
なかなか理解してもらえない時。
集中して書き物をしている時に、
スタッフから声をかけられた時。
仕事に限らず、日常生活において
イライラする場面と言うのは、
たくさんあります。
でも、イライラしてしまうことは、
仕方ないことなのです。
だって、人間だもの。
ただ、スタッフや患者さんには
イライラしていることを
分からせないように心掛けている
という方が多いと思います。
院長がイライラしていれば、
スタッフや患者さんも
かなり気を遣います。
院長がイライラしていれば、
歯科医院の雰囲気そのものも
悪くなってしまいます。
ですから、イライラしないように
心掛けておくことは大切です。
でも、イライラするまいと
思えば思うほどイライラするのも
また事実です。
特に、歯科医院の場合は
時間に追われながら仕事をするので、
思わぬアクシデントで予定がずれると
それがイライラの原因にもなることも
多いと思います。
そんなイライラに襲われた時に、
どのように対処すると良いのでしょうか?
◆ なぜイライラするのか?
まずは、なぜイライラするのかを
考えてみましょう。
イライラする時って、
外部要因があることのほうが
多いはずです。
例えば、スタッフが何かやらかすとか、
予定通りに物事が進まなかったとか、
患者さんがワガママを言ったとか。
自分に原因があることよりも、
誰かに何かされたことがキッカケで
イライラの感情が沸き起こることのほうが
多いことでしょう。
だから、自分をイライラさせないように
周りが気をつけてくれるのであれば、
イライラしなくて済むかもしれません。
でも、それはなかなか難しい…
なぜなら、相手は自分ではないからです。
たとえ家族であったとしても、
自分の気持ちを理解してもらえない時とか、
お互いの気持ちが分からない時って
ありますよね?
まして、歯科医院での仕事の時間だけ
かかわっているスタッフや患者さんに、
あなたを理解してもらうことのほうが
難しいでしょう。
言い換えれば、あなたが
スタッフや患者さんを理解することも
とても難しいことです。
つまり、目の前にいる相手というのは
自分ではないから、自分とは違うから、
思うような反応をしてもらえずに、
私たちはイライラするのです。
自分の想像や期待通りになれば、
何もイライラすることはありません。
◆ 他人がイライラしていると?
では、あなたの周りで
イライラしている人を見ると
どんな風に思いますか?
「そんなにイライラすることか?」
「まぁ、気持ちは分かるけど…」
「もうちょっと冷静になれば?」
きっと、こんな風に目の前の人を
とても冷静に見ていると思います。
本人はヒートアップしているけど、
客観的な立場ではそこまでのことと
思えないケースは、多々あります。
かなりヒートアップしている人に
「どう思う?」なんて聞かれて、
困ったことさえあるかも知れません。
他人から見ていれば、そう大した
問題ではないように思える。
でも、本人からしてみると
どうにもこうにもおさまらないほど
ヒートアップしてしまうような話。
これが、イライラの構造なのです。
でも、イライラするのが好きという人は、
そう多くないはずです。
イライラすることって、
想像以上にエネルギーを使うので
とても疲れます。
その証拠に、永久に怒り続けられる人を
私は見たことがありませんので。
どんなに声を荒げて怒っている人でも、
1日も経てば機嫌が直っていることが
ほとんどでしょう。
イライラしてみても何も得はないので、
そういう感情にならないように
生活できればベストだと思いませんか?
◆ 他人のことなら…
イライラしないようになるヒントは、
前述の「他人のことなら…」という
ポイントでしょう。
他人のことなら冷静に見られるので、
できるだけ自分を客観視する方法を
身に付けられれば良いわけです。
とは言っても、自分を客観視するのは
とても難しいことです。
なので、今日は自分を客観視するための
とても便利で簡単な方法を紹介します。
それは、【自分の感情を実況中継する】こと。
具体的には、
「自分は〇〇をしている。そして××な
感情を持っている。」と感じたようだ。
「私は今、あいつの〇〇に腹が立った」
と考えた。
こんな風に、自分に起こってきた感情に
【~と感じたようだ】【~と考えた】と
付け加えるのです。
「僕は今、目の前のスタッフのミスに
イライラした」【と考えた】
こんな風に思考を巡らせることで、
自分のことであっても人ごとのように
感じることができます。
言ってみれば、自分の思考を
ちょっと騙すような感覚です。
これ、実際にやってみると、
意外と笑えてきますよ。
自分のことなのに、
「イライラしている」【と考えた】なんて
実況中継することが滑稽すぎて…
すると、なんだかイライラすることが
バカらしく思えてくるから不思議です。
「客観視」とか、「俯瞰してみる」とか、
そのように言われていることというのは、
要するに【自分の実況中継】なのです。
自分の実況中継を通じて
自分に対して第三者の視点になれることで、
自分を冷静に客観視することができます。
この方法、実はイライラ以外の感情にも
活用することができます。
不安になった時には、「私は今、失敗を
気にして不安になっている」【と考えた】
なんて実況中継してみてください。
不安な気持ちの原因を直視して、
冷静に考えることができますので。
この方法を使うことによって、
自分の感情を直視することができ、
感情に流されなくなります。
感情に流されないようになると、
自分が楽になります。
自分が楽になっていくと、
人生が楽しくなっていきます。
人生を楽しむことは、
歯科医院経営で成功するための
重要なポイントです。
【自分の実況中継】
イライラしないことは難しいので、
自分のイライラしている状況について
頭の中で実況中継してみること。
ぜひ試してみてください。