「問題解決のために、
新しく〇〇に取り組んでみよう!」

そんなことを決めたときって、
かなりテンションが上がっているので、
勢いでスタートできちゃいますよね。

だけど、いざ始めてみたら
なかなかうまくいかなくて…

聞いていた話となんか違うし、
自分には合わないような気がするし…

なんて気持ちになって、
中途半端なところで辞めてしまった
取り組みはありませんか?

「継続は力なり」なんて言いますが、
続けることって本当に難しいものです。

では、どうすれば一度始めたことを
長く続けていくことができるのか?

今日はその方法を紹介しましょう。

◆ なぜ続かないのか?

続ける方法を考えるために、
続かなくなってしまう原因を
考えることから始めてみましょう。

続かなくなってしまう原因は、
大きく分けると2つあります。

1)面倒くさいから
2)面白くないから

細かく分けるといろいろありますが、
ザックリ分けるとするならば、
この2つに集約されるでしょう。

具体的な例として、
「医院新聞(ニュースレター)を発行する」
という取り組みを例に考えてみましょう。

医院新聞を発行するということは、
医院新聞をつくるために
毎回記事を書かなくてはなりません。

記事を書くためには、ネタを考えないと
いけません。

ネタが決まったら、文章を書くための
時間を確保しなければいけません。

文章を書いた後には、内容を見直す、
推敲するという作業もあります。

そして、イラストや写真を挿入するなどの
編集するという作業も待っています。

1回つくるだけであれば、
「やるぞ!」という気合と勢いでも
つくることができるかも知れません。

でも、2回・3回と発行し続けること、
数か月に1回発行し続けることとなると、
その時間はかなりのものになります。

ただでさえ忙しいあなた。

まして、医院新聞を書いたところで
すぐに保険点数が何十万点も
増えるわけではありません。

段々と面倒くさく思えてくるのも
仕方がないことだと思います。

それでも、発行した医院新聞や
書かれている内容について、

患者さんから声をかけられたり、
売上に直結するような反応が
あったりすれば、

まだ面白さを感じられるかも
知れません。

でも、初めて何かに取り組んだ時って、
ノウハウも蓄積されていない状態なので、
そんなに良い反応がでなかったりします。

だから、つまらなくなってしまう…

「医院新聞をつくることで売上が伸びると
聞いたのに…」なんて気分になってしまう
かも知れませんね。

・・・と医院新聞を例に考えましたが、
さまざまな取り組みを続けることが
難しい理由というのは、

1)面倒くさいから
2)面白くないから

に集約されるのではないでしょうか?

◆ 面倒なものは面倒

誰にとっても面倒なものは面倒です。
面白くないものは面白くありません。
それは、誰でもそうなのです。

では、そんな面倒だったり、
面白くなかったりすることを
続けられる人と続けられない人の差は
いったいどこにあるのか?

おそらく、多くの方々は、
「意思が弱いから…」と
考えることでしょう。

実は、その「意思」に頼った考え方が
物事を続けられない根本的な原因です。

あなたも、物事が続かない原因を
「意思が弱いから」という理由で
片付けてしまってはいませんか?

何かひとつのことを続けている人を
「あの人は意志が強いからだ」と
思うことはありませんか?

そんな風に、私たちは物事の継続を
「意思のチカラ」に頼って考えてしまう
傾向があるようです。

だから、逆に続けられなかった自分を
「意思が弱いから」という理由で
片付けてしまおうとするのです。

であるならば、最初から
【自分は意志が弱いという前提】で
考えてしまってはいかがでしょうか?

私は、そもそも人間というのは
そんなに継続できる生き物ではないと
考えています。

なぜなら、どんな人であっても
意思は弱いからです。

誰だって楽をしたいし、
面倒なことはやりたくありません。

楽な方向へ簡単に流されますし、
楽しいことがあればそっちを優先します。

そして、いろいろな理由をつけて、
続けられなかったことを正当化することも
簡単にできてしまいます。

面倒くさいことだから辞めた。
面白くないと思ったから辞めた。

本当はそういう理由であっても、
「売上が伸びなかったから」などと
いかにも正当な理由ができてしまう。

医院新聞の例に限らず、
そういうことって人生の中で
たくさんあるはずです。

「万年ダイエッター」なんて言葉が
存在しているぐらいですから、
私たちはそう考えることができる
頭の構造を持っているわけです。

でも、私はそれで良いと思うのです。

むしろ、そのほうがよっぽど
人間らしいとさえ思います。

人生は修行ではないのですから、
趣味でもないことをそんなにそんなに
頑張れるはずがないのです。

【自分は意志が弱い人間である】と
認めてしまいませんか?

気持ちが楽になりますよ!

と、ここで話が終わってしまったら、
今日のお話は何の情報にもならなく
なってしまいますが…(笑)

◆ 他人のチカラを借りよう!

もしあなたも、私と同じように
意志の弱い人間であると思うのなら、
ぜひ【他人のチカラ】を
借りてみることをお勧めします。

どういうことかというと、
「〇〇をやります!」と
誰かに宣言することです。

前述の医院新聞(ニュースレター)を
例に挙げてみましょう。

例えば、第1号の冒頭に
「これから3ヶ月に一度のペースで
発行するので楽しみにしていてください!」
という一文を書いてみましょう。

これを書いた瞬間に、
「3ヶ月に一度発行する」という
【患者さんとの約束】が成立します。

患者さんと約束してしまった以上、
あなたは3ヶ月に一度は
医院新聞を作成せざるをえなく
なりますよね?

別に作成しなくても良いですが、
患者さんから「いい加減な人」と
思われるのはイヤですよね?

スタッフから「口ばっかり」と
陰口を叩かれるのはイヤですよね?

【カッコ悪い思いをしたくない】
【言った以上、きちんとやりたい】
【スタッフに見本を示したい】

こういう気持ちになってしまえば、
あとは続けていくしかなくなります。

実は、ここまでのお話の中で
大きな感情の流れが起こっていることに
お気づきでしょうか?

「医院新聞をつくらなければならない」
と意思のチカラに頼ってしまうと、
それは【義務感】に変わっていきます。

でも、他人のチカラを借りてしまえば、
「カッコ悪い思いをしたくない」という
【感情】の問題に変わっていきます。

「must」ではなく、【want】が
原動力なっていくわけです。

【したいこと】であるならば、
楽しみながら続けていくことができます。

脳をだますような感覚かも知れませんが、
それが続けることの原動力になるならば、
とっても良い方法ではありませんか?

「スタッフから尊敬される院長でいたい」
とあなたも思うはずです。

であるならば、そう思われたい気持ちで
頑張ってみてはいかがでしょうか?