過去に私がサポートさせていただいた
事例の中でも、売上UPのスピードには
違いがあります。
毎年30%程度の売上UPを達成する
歯科医院もあれば、毎年10%程度の
伸び幅でゆっくり成長する歯科医院も
あります。
いずれにしても売上はUPするので
それはそれで良いことかも知れませんが、
どうせ売上UPするのであれば
「より早くより大きく売上を!」
と思うのは当然のことです。
売上UPのスピードに差が生まれる
要因とは、いったい何だと思いますか?
◆患者の構成を調べていますか?
あなたの歯科医院の患者さんについて、
『男女の比率』はどのぐらいでしょうか?
「男性が70%で、女性は30%くらい」
「男性が40%で、女性が60%くらい」
「男女半々くらい」
歯科医院ごとに違いがあると思います。
では、患者さんの『年齢層』は、
どのような割合でしょうか?
患者さんの『職業』は、
どんな職業の人が多いでしょうか?
今までに、このようなデータを
出してみたことはありますか?
もし出したことがなければ、
レセコンでもすぐに出せると思うので、
一度調べてみることをお勧めします。
このようなことを聞いたのは、
弊社のクライアントの中で、
・患者さんが増え続けている歯科医院
・自費の売上が多い歯科医院
・紹介の新患が多い歯科医院
には、年齢や職業を問わず
【女性の患者さんが多い】
という傾向があるからです。
つまり、【女性の患者さんを医院の
ファンにできている歯科医院】ほど、
売上UPのスピードも早いのです。
実際に、ご主人が奥さんを
連れてくるケースよりも、
奥さんがご主人を連れてくる
紹介のパターンのほうが
圧倒的に多いのではないでしょうか?
なぜ、女性の患者数で差が付くのか、
その理由は4つあります。
1)女性の目はとても厳しい
2)女性のほうがオシャベリ
3)美に対する探究心が強い
4)歯科医院は女性スタッフが多い
もちろん、技術などの違いもある
とは思います。
一方で、患者さんの男女比率の違いが
売上UPのスピード差に現れるのを
目の当たりにすると、
「女性の患者さんを医院のファンにする」
「女性の患者さんに気に入られる」
「女性の患者さんを増やすこと」
これが、医院の売上UPのために
重要な要素のひとつと言えます。
◆なぜ、女性なのか?
今や、女性のほうが強い時代と
言われるようになりました。
でも、これはあくまでも時代の流れ。
実は、昔から変わらず女性のほうが
圧倒的に強い分野があります。
それは、「ヒット商品をつくること」です。
これは、ヒット商品を開発する
という意味ではありません。
ある商品をヒットさせてしまうという
意味で、ヒット商品を作り出すことが
上手ということです。
さまざまな商品の広告を見ると、
「女性の間で人気沸騰!」
「女性の口コミで広がっている」
というキャッチコピーを
よく目にします。
ダイエットにしろ、化粧品にしろ、
女性向け商品の広告って、
ガンガン出ていますよね。
一方で、あらゆる業界において、
「男性の口コミで人気が爆発」という
話って、まず聞かないですよね。
なぜ、そのようなことが起こるのか?
それは、「女性の目の厳しさ」に
要因があります。
女性のおめがねにかなった商品や
サービスは、間違いなくヒットします。
つまり、女性に通用する商品や
サービスは、男性にも通用する
ということです。
そして、女性のほうが
「オシャベリ」です。
オシャベリな女性たちは、
良い商品やサービスを見つけると、
それもオシャベリのネタにします。
こうして、満足した商品やサービス、
気に入った商品やサービスがあれば、
積極的に口コミしてくれるのです。
前述の通り、奥さんが通っている
歯科医院にご主人を連れてくるのは、
このような傾向の現れでしょう。
ですから、女性の患者さんを
ファンにすることができている
歯科医院のほうが、紹介での
新患も多くなるのです。
◆飽くなき「美」への探求心
そして、何よりも女性は
「美」に対する探究心が強い。
言い換えると、「美」に対して
とても敏感です。
美容院・エステ・ネイルサロンなど、
自分磨きに対してはお金を惜しまずに
使います。
自分が気に入ったブランド品があれば、
少々無理してでも手に入れようとします。
そのような女性たちが、
自分を美しく見せるための要素として
歯に関心を持たないはずがありません。
このように考えていけば、
「美」への探求心が強い女性患者は、
自費の選択率も高くなるということ。
なぜなら、ブランド品と同じで、
自分が満足できる商品であれば、
そのお金は惜しまないからです。
これが、医院の売上に大きな差を
生み出す要素になります。
つまり、美に対する関心がある、
ニーズがある患者さんに対して
案内をした結果ということです。
◆スタッフのレベルアップにも
そして、何よりも差が出るのは、
「スタッフのレベル」です。
同性であるがゆえに、
女性同士の目で見た時の評価は
自然と厳しくなるものです。
スタッフとは異性である
男性の患者さんには
気にならないことであっても、
スタッフと同性である
女性の患者さんから見れば、
とっても気になっていることや
許せないポイントが多いものです。
これは、スタッフ同士の
「あの子のこれが許せない!」
という話を思い出してもらうと、
非常に分かりやすいと思います。
例えば、普段から会社や自宅を
キレイに掃除しているのは、
男性より女性のほうが多いものです。
そんな女性の目線で見てみたら、
医院の清掃を怠っている場所は
とても気になるものです。
また、普段からいろいろなサービスを
受け慣れている女性というのは、
あなたの歯科医院の接遇や応対を
他業種のサービスとも比較します。
そのような厳しい目に対応して、
より高いレベルの状態を目指すから、
スタッフの患者さんへの対応が
自然とレベルアップされていきます。
女性の患者さんは、これだけ
たくさんの医院にプラスとなるものを
もたらしてくれる存在です。
ですから、より意識的に
女性の患者さんを増やしていくための
マーケティングを心掛けてみましょう。