「紹介の患者さんが増えた!」
「予防の患者さんが増えた!」
「ホワイトニングの患者さんが増えた!」
「自費診療が増えた!」
「子どもや主婦の患者さんが増えた!」

弊社のクライアントで、
このような成果をご報告いただく
歯科医院が大切にしているのは、

歯科医院の理解者をつくること

です。

今回は、そのために実践している
さまざまな取り組みの中から、
特に効果があがりやすい

「医院新聞」
「医院ニュースレター」

について紹介したいと思います。

◆なぜニュースレターが良いのか?

医院新聞や医院ニュースレターを
発行することが、なぜ患者さんを
増やすことなどにつながるのか?

その理由は、

1)ニュースレターという【媒体
2)【定期的】に発行すること

この2つです。

ニュースレターという媒体があることで、
現在来院している患者さん、
過去に来院していた患者さんに
医院の情報を伝えることができます。

これはイメージしやすいと思いますが、
実は【媒体】の効果は、ここだけには
留まりません。

あなたにも、デンタルショーなどの
イベントやセミナーがある場合に、
そのチラシやチケットをご友人に渡して
一緒に行こうと誘ったという経験は
ありませんか?

ニュースレターにも、
チラシやチケットと
同じような効果があります。

「子どものお友だちの家で、
医院新聞を見たことがあったので、
こちらの医院を知っていました」

「実家に行った時に、医院新聞を
見せてもらったことがあって、
何かあったらお世話になろうと
思っていました」

「会社の同僚からニュースレターを
渡され、紹介されて来院しました」

など、ニュースレターという
【媒体】があったおかげで、
医院のことを知り、紹介されて来院した
という方が増えているのです。

実は、歯科医院に限らず、
患者さんやお客さんが良いと思ったものを
知人や友人に紹介する場合には、

言葉だけで伝えるよりも、
【媒体】や【モノ】があって、
それを渡すほうが紹介しやすい

ということが言えます。

患者さんも友人に手渡す【モノ】、
つまり「ニュースレター」があると、
友人に紹介しやすくなるわけです。

そして、もうひとつのポイントが
【定期的に】発行することです。

定期的に発行することで、

「医院の存在を患者さんに
忘れられないようにする」

「医院のことを患者さんに
PRし続ける」

ことができるようになります。

このような状態にするためには、
患者さんと身近な関係を続けるために
定期的にコミュニケーションを
取り続けていく必要があります。

しかし、毎月患者さんに会ったり、
毎月電話をしてコミュニケーションを
取ることなどできないという先生が
多いのではないでしょうか?

そこで、ニュースレターを
定期的に発行して、患者さんとの
定期的なコミュニケーションを取り、
いつも身近な存在であることを
表現していこうというわけです。

そうすることで、患者さんの周りに
歯が痛くて困っている人がいたら、
紹介してもらえるようになります。

また、読者である患者さんとの
関係性そのものも良くなります。

ニュースレターの定期的な発行は、
医院にプラスになることが
たくさんある取り組みなのです。

◆ニュースレター発行のコツ

セミナーなどでこのようなお話をすると、
「ニュースレターの効果は分かった」と
おっしゃる先生がほとんどです。

ただ…

「継続的に情報配信するのって、
すごく難しいよね…」

「どんな内容を書いたら良いのか
よく分からなくて…」

「作っている時間がない…」

「コストもかかるだろうし…」

このような声をいただくのも
また事実です。

そこで、今回は
ニュースレターを発行するコツを
いくつか紹介します。

1)はじめからカンペキを目指さない

セミナーでこのようなお話をしますと、
「よし!ニュースレターを出すぞ!」と
おっしゃる方がたくさんいます。

しかし、次にお会いした時に
実際に取り組んでみたかを聴いてみると、
「あの時はそう思ったけど、
いざ書こうと思ったら書けなくて…」と
おっしゃる方がほとんどです。

実は、この書けない理由の多くは、
「はじめからカンペキなものを
作ろうとし過ぎていること」です。

はじめから『カンペキなもの』を
作ろうとしてしまうと、
『初めの一歩』が踏み出せなくなり、
結局一歩も進まなくなってしまうのです。

ですから、はじめからカンペキなものを
つくろうとしないことが、
ニュースレター発行のコツになります。

発行を重ねていくうちに、
自然と上手に書けるようになるので、
まずは「ひとつ作ること」が大事です

とは言っても、
「どんな内容を書いたら良いのか…」
と思う方も多いと思います。

2)患者さんにヒントをもらう

この「何を書いたら良いのか
分からない」という壁を乗り越える
コツというのは、

【患者さんに聴いてしまう】

ということです。

「どんな情報が欲しいか?」
「どんなことを知りたいか?」

こういうことを患者さんに
聴いてしまえば簡単です。

だって、患者さんに聴いてみて、
希望の多い情報から書いていけば、
多くの人に喜ばれやすいわけですから。

患者さんに聴けば、
「何を書いたら良いのか?」と
悩むことがなくなります。

患者さんが喜ぶ情報を出せば、
そのニュースレターをキッカケに
紹介してもらえる機会も増えます。

患者さんに聴くと言っても、
あらたまってヒヤリングをする
必要はありません。

・日頃の診療でよく聴かれること
・患者さんからのよくある質問
・患者さんがよく誤解していること

など、日頃の診療における
患者さんとの会話を通じて、
このような情報は収集できます。

こういった情報を収集することは、
スタッフと一緒に取り組めます。

「よくある患者さんからの質問集」

このようなものをつくるイメージで、
患者さんの質問を集めておくことが、
ニュースレターのネタ作りにもなります。

とは言っても、初めての発行から
患者さんの声を聴いていくことも、
現実には難しいのかも知れません…

3)自分情報・専門情報を配信しよう!

その場合には、【自己開示】を
ニュースレターのネタにできないか
検討してみましょう。

・院長のむし歯治療体験記
・スタッフのホワイトニング体験記
・自分の歯の予防法について

・我が子のむし歯予防で実践していること
・我が家の矯正治療体験記

・スタッフオススメ!デンタルケアグッズ
・院長のオススメ歯磨き粉
・歯に良いレシピ

このような『自分』を開示することを
情報配信の内容にすることもできます。

そして、もちろん

・歯のみがき方
・PMTCって?
・ホワイトニングについて
・歯周病予防のために

などなど、歯とお口の健康に関わる
専門情報が配信する情報にできるのは、
言うまでもありません。

このように、患者さんに知って欲しい
医院のこと、歯のことなど、書くことは
いろいろあると思います。

こういったことを書いていきながら、
ニュースレターのひとつのコーナーに
『患者さんからの質問コーナー』などを
設けていけば、内容はさらに充実します。

いずれにしても、とにかく実践すること。

これが、上手になるための
一番の近道であるということです。

4)1人で作ろうと思わない

書く内容に関するコツは分かっても、
あなたに「書く時間があるのか?」も
大きな問題ですよね…

この壁を乗り越えるコツは、
「自分1人で書こうと思わない」
ということです。

前述のような「患者さんの喜ぶ情報」を
書くことができるのは、あなただけでは
ありません。

・むし歯の予防法
・歯のみがき方
・歯と美容について

このような内容であれば、
スタッフにも書くことができる人は
いないでしょうか?

むしろ、スタッフのほうが
適している内容さえあるはずです。

あなたが1人で書こうとするよりも、
よく書けるスタッフが院内にいる
ということです。

役割分担をしていくことで、
「時間がない!」という壁を
乗り越えることも可能になります。

ニュースレターを発行しようと思ったら、
まずは院内ミーティングを開くことです。

ニュースレターを発行する目的や意味、
スタッフにもニュースレターの作成に
参加してもらうことを伝えましょう。

医院全体の取り組みとすることで、
スタッフ教育にもつながります。

ニュースレターの内容を書くことで、

・自分自身の知識を深める
・表現力、会話力がつく
・相手を意識する力が高まる

というメリットが得られるからです。

「患者さんのためを思って」と
スタッフに期待する先生が多いと
思います。

ニュースレターの内容を通じて
患者さんからの共感や理解を得ようと
考えれば、患者さんのことを考えて
記事を作成しなければなりません。

目の前に患者さんがいるつもりで、
その人に伝えるイメージを持ちながら
情報を書くことになるわけです。

「患者さんに喜ばれるモノをつくる」

自然とそういうトレーニングもできるのが、
ニュースレター発行の取り組みの良さです。

患者さんのファン化を進めながら、
スタッフ教育も同時にできる方法。

医院新聞、医院ニュースレターの作成に
ぜひ取り組んでみてください。