求人広告を出しているけど、
応募が獲得できない…

せっかく応募があったけど、
望んでいる人と違っている…

採用してみたのだけど、
イメージしていた人とは
だいぶ違っていた…

スタッフの採用に関しては、
悩みを抱えている先生が
多いことでしょう。

少子高齢化が進んでいく以上、
そもそも人材の絶対数が
減っていくことになります。

これは、避けられない事実。

他業種との競争も激化しますので、
人材確保は今後も難しいテーマの
ひとつになっていきます。

この厳しい環境において、
理想のスタッフを採用するために
どんな工夫をしていきますか?

◆なぜ、応募が少ないのか?

医療業界の求人というのは、
景気動向に大きく左右される
職種と言えるでしょう。

10年ほど前、リーマンショックで
日本の景気が急速に悪化したころ、
求人の環境はいかがでしたか?

求人広告を出せば、たくさんの
応募があったのでは?

でも、リーマンショックが起こる前は、
いかがだったでしょうか?

おそらく、出しても出しても
応募が無いという状況が
続いていたことでしょう。

このことから分かることは、
医療機関の求人というのは
不景気に集まりやすいということ。

景気が良くなると、
他業種の求人が活性化します。

景気が悪くなると、
他業種の求人が減ります。

他業種の求人が少なくなると、
「未経験者OK」も比較的多い
医療機関への応募が増える。

医療機関というのは、
業績が景気動向に
左右されづらい業種です。

ですから、不景気であっても
求人数は減らない。

そのため、このような構造に
陥りやすいわけです。

アシスタントの求人動向でも
ここ数年の間に変動しているのは、
景気動向と他業種の状況が
大いに影響しています。

歯科衛生士のような専門職は、
資格取得者の絶対数によって
厳しい状況が続くことは、
言うまでもありません。

そういった環境において、
一定の求人応募を確保するには、
いったい何が必要なのか?

それは、求職者から
選ばれる職場」に
なることです。

◆「選ばれる職場」とは?

では、求職者に選ばれる職場とは、
どのような職場なのでしょうか?

それは、「働きやすそうに見える
職場です。

大事なポイントは、
働きやす「そう」に見えること。

「ここは、良さそうだなぁ」と
感じてもらえるような職場なら、
求職者は応募しようと思います。

働きやすい職場であることは、
働いてみないと分かりません。

応募を集める段階では、
「働きやすそうな感じがする」と
思ってもらうことが大事です。

ということは、求職者にとって
「どんな職場を働きやすそうと
思うのか?」を理解すること。

これを理解しておかないと、
求職者から魅力的に見える職場を
表現することはできません。

スタッフにとって
働きやすそうな職場とは、
いったいどのような職場
なのでしょうか?

◆「働きやすそうな職場」とは?

スタッフが職場を選ぶ際に、
求人票のどの部分を
見ているのでしょうか?

もしかすると、「待遇」を
思い浮かべたかも知れません。

・勤務時間が短い
・お給料が高い
・通勤時間が短い

こういった要素も、
ゼロとは言いません。

でも、これらの要素って、
すぐに変えることができますか?

明日から診療時間を短くするのは、
難しいと思います。

お給料を高くするためには、
既存スタッフとの兼ね合いも
考えなければなりません。

通勤時間に関して言えば、
求職者次第の要素です。

待遇面の改善というのは、
明日すぐに変えられる要素では
ありません。

そもそも、あなたにとって、
このような待遇面だけを見て
応募してくる求職者を
良い人材と思いますか?

そうではなくて、もっと
「仕事の内容」とか、
「仕事のやりがい」を見て
応募して欲しいと
考えているはずです。

ということは・・・

「スキルアップできそうな
環境が整っていそうだ」

「やりがいのありそうな
仕事だなぁ」

「ここで働いたら、
自分の才能を活かせそう」

こんな風に感じてもらえる人が、
あなたにとって理想の求職者と
定義することもできます。

つまり、あなたの歯科医院における
「お仕事の魅力」を余すところなく
きちんと表現することが大切です。

・どんな仕事をするのか?
・仕事を通じて成長できるのか?
・仕事にどんな喜びがあるのか?
・仕事でどんなやりがいを感じるか?

スタッフは、あくあまでも
「労働」のために職場を選びます。

そして、労働は1日の大半の時間を
費やすものになります。

であるならば、労働の時間を
いかに充実して過ごせるかによって、
人生が充実するかも左右します。

魅力的な労働環境が整っていることは、
あなたのもとで働くスタッフにとって、
とても重要な要素なのです。

◆どんな人と働きたいか?

ということは、
選ばれる職場になるためには、

「あなたの歯科医院で働くことが、
求職者にとってどれだけ魅力的なことか」

これを表現しなくてはなりません。

そのためにまずやるべきことは、
「どんな人と一緒に働きたいか?」を
きちんと決めることです。

つまり、「あなたが理想とする
スタッフ像」をきちんと定義する
ということ。

・仕事に対する考え方
・仕事で大事にして欲しい価値観
・仕事でこだわって欲しいポイント

このような、あなたが一緒に働く
スタッフに対して求める
「仕事に対する価値観」を
定義することはもちろんですし、

・労働に対する考え方
・人生における労働の価値観
・対人関係で大切にしていること

このような、スタッフに求める
「理想の人物像」も定義しましょう。

これらの要素について、
求人媒体を使って表現することで、

・あなたの歯科医院では、
どのような仕事をするのか?

・あなたの歯科医院では、
どのような人物を求めているのか?

を求職者に伝えることができます。

「良い人が集まらない…」という悩み、
実は『良い人がどんな人か分からない』
というのも原因のひとつです。

待遇や条件ぐらいしか記載されていない
求人票では、応募する求職者もそれだけの
少ない情報から判断するしかありません。

お互いに情報が少ない状態であれば、
ミスマッチが起こるリスクも
高くなってしまいます。

ですから、「あなたはどんな人と一緒に
働きたいのか?」をきちんと定義し、
求人媒体で表現していきましょう。

◆スタッフが求める働きやすさ+α

最後に、求職者のスタッフが
求めている「働きやすさ」を
表現する方法をひとつ加えておきます。

それは、「未来の同僚」の情報です。

歯科医院というのは、女性の職場です。

それゆえに、人間関係について
不安に思う求職者が多いものです。

・どんな先輩がいるのかな?
・きちんと教えてもらえるかな?
・いじめられたりしないかな?

そういう不安や疑問にも
きちんと応えてあげられるように、
同僚スタッフの情報も
積極的に公開していくことを
お勧めします。

「先輩スタッフの声」として、
体験談を掲載するのも良いでしょう。

あるいは、忘新年会など、
懇親会の楽しそうな写真を
掲載するのも良いですね。

突き詰めると、スタッフの求人も
患者さんのマーケティングと同じです。

求職者がどのような情報を
求めているのか?

求職者はどんなことを不安に
感じているのだろうか?

求職者はどんなことを
期待しているのだろうか?

このような問題について、
ひとつひとつ丁寧に
解消してあげることが、
求人で成功する秘訣です!